「エダノくん……ちょっと、いい?」
「はい?何ですかぽっぽさん」
呼び止められて振り向くと、ぽっぽは何やら眠そうな顔をしていた。手には何か書かれたメモ用紙を持っている。
「あのさ、少し前に、名前のことで色々もめたよね」
…そんなことありましたっけ?と言おうとした直前に、ふとあの日のことだと思い出した。
確か、ぽっぽ代表のあだ名のことがきっかけで、なんか知らないけど名前談義になったんだっけ。
「それがどうかしたんですか?」
「うん、あれから少し考えてみたんだけど…『ゆっきょん』ってどうだろう」
「は?」
ゆっきょん?なんだそりゃ。
「『ゆっきー』が二人いると紛らわしいでしょ。ボクが『ゆっきー』でキミが『ゆっきょん』でどうかな、って」
エダノは別にあだ名のことなんてどうでもよかったし、いまのいままで忘れていた。
というか、はっきり言って、ゆっきょんなんて呼ばれたくない。
けど、せっかくぽっぽ代表が考えてくれたんだし……それにどうせ、誰も呼ばないだろうしな。
「……ああ、いいんじゃないですか。ぽっぽさんがゆっきーで僕がゆっきょんで」
「あ、本当?良かった、もし気に入ってもらえなかったらどうしようかなーって思ってたんだ」
「(いや、別に気に入ってないって)あはは、じゃ、僕これで」
どうにかその場はやりすごした、とホッとするエダノ。
しかし、それが今のうちだけであることを彼は知らない。
あだ名を気に入ってもらえたのが嬉しかったぽっぽが、その話をまわりに広めまくり、数日後にはすっかり『ゆっきょん』がエダノのあだ名として定着してしまうことなど、予測できるはずもないのだから…。
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