福田は悩んでいた。
綺麗に整頓された机の上には小さな茶色の瓶がぽつんと置かれている。

どうしよう、行こうかしらん。ああでも扇さんに止めとけって言われちゃったしな・・・・・。
でも…でもこんなものでも飲んだら少しはマシになるだろうし・・・・・・・・。
それに、今は眞紀子さんも居ない事だし・・・・・・・・。

「よし、行こう」
いい加減自分に決心をつけさせるために、福田は小さな声にして言った。
そうして机上の小瓶を掴むと、急ぎ足で部屋を出た。
向かう先は純一郎の居る首相公邸だ。

「どうしたんだい、こんな時間に」
仕立てのいいYシャツの首本を緩めながら、純一郎は革張りの椅子に深く腰掛けた。
窓の外には夜の黒い色が充満していた。つい先刻までは赤い色で溢れていたのに。
福田はなるべく純一郎と目を合わせまいと、宵闇の法に目を向けながら言った。
「いや、あのお忙しい所すみません、別に何がどうしたってわけじやあないんですが」
「何かなけりゃ君、こんな所に来ないだろ?どうしたの」
「えーあのですね、総理がお風邪を召したというので、そのちょっと心配で、こ、これを差し上げようかと」
そう言うと同時に福田はポケットの中からあの茶色の小瓶を取り出し、
無理矢理純一郎の掌の中に押し込めた。
いつもの控えめな官房長官の姿から想像も出来ない積極的な福田の姿に、
純一郎は少し驚きながら自分の掌の中にある物を確かめた。
そこにはよく名の知れた滋養強壮剤の入った小瓶があった。
「あ、あのですね、総理は風邪をひいても相変わらずの激務ですし、
それにもうすぐサミットも待ってますし、だ、だからそれ、疲れた時とか、飲んで下さいね。
飲めば少しは力がつくと思いますし。あ、勿論嫌だったらいいですけど・・・・」
上ずる声を抑えようとして余計に声が上ずっている福田を見て、
純一郎は軽く微笑みながら福田が満足すると思われる言葉を口にした。
「いや有難う。貰っておくよ」

ちょうどその頃、公邸の前に一台の車が止まっていた。
その中から出てきた扇千景は医者の持つような鞄を抱えていた。


ぽっぽは自部屋でパソコンに向かって物思いにふけっていた・・・・
パソコンの画面には民主党のスクリーンセイバーが写りだされていた・・・
宇宙人が一匹のライオンを助けるというストーリになっている
いや助けるようになっていた
どれくらいこの映像を見ただろうか
見ればみるほど何故だか辛くなる・・・・・胸が苦しくなる・・・・・
日曜日の党首討論の時何気に聞いた言葉に彼は焦りを見せた
あれは自分だけに見せた「本心」とは解らなかった
そして彼は倒れた・・・・
2ちゃんねるに来て始めて自分の過ちに気がついた
どうしてあんなことをしてしまったのだろう
始めは「小泉改革」を支援すると言いながら次のときには「改革に内容性が無い」と彼を突き放した
自分に希望を持っていたからこそ彼は「本心」を見せたのにまた突き放してしまった
宇宙人はライオンを助けている
助けた後宇宙人はそのライオンをどうするつもりなのだろう?
ライオンを殺すのだろうか?
反対にライオンに食われてしまうのだろうか?
新しい宇宙人がやって来て宇宙人もライオンも殺されてしまうのか?
それもとも仲良く暮らすのだろうか・・・・・・・・?

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