ぽっぽは疲れた表情をし帰宅した
自室にこもり一人テレビを見る
最近物思いにふけることが多くなり妻とも余り言葉を交わしていない
チャンネルを4に合わせ「ブロードキャスター」を見る
ちょうど今日の演説が流れている
小泉の今日最後の演説が流れる
「純ちゃん疲れてるな・・・声がガラガラじゃないか。休ませて上げたいなぁ。明日官邸に行って膝枕でもしてあげようかな?」
微笑ましく純一郎を見る
自分の演説が流れる、さすが最後の演説ともあって声を張り上げていた
そして純一郎と同じく指を立て振り回している自分の姿を見て失笑してしまう
「夫婦は似るかな・・・」
「あなたーお風呂ですよ」
下から妻の声がする
チャンネルを換えどこにも純一郎の姿が無い事を確認すると風呂場へ向かった
首相公邸で起床。朝の来客なし。
純一郎はテレビを見ていた。
そして呟いた。
(晋三ってけっこうオレのタイプかも・・・)
が、しかし彼はその後、思いもかけない、
新たな発見をする事になるのである。
それは突然やって来た。
石原伸晃大臣がアップで映った時だった。
純一郎の胸に芽生えた、この甘い疼きはいったい何なのだ?
が、それはあやまちだったとすぐにわかった。
次に現れた田中康夫のアップを見た時に…
「おい、ぽっぽもうちょっと偉そうにかまえてくれよ。」
管の言葉にぽっぽはぎこちなく胸を張ってみせる。
「こ・・こうかな・・」
「だめだ、だめだ。ほら・・こう足を組んでどっしりと座るんだ。
そこっ、手はそろえて膝の上におくんじゃない! 肘掛けだ!」
管の指示にぽっぽはもたつきながらも従った。
「いいか、そのまま偉そうにふんぞり返ってろよ。
おまえが党首なんだからな。」
管はため息をついた。
「う・・うん。」
と、ぽっぽは返事はしたものの、なれていない姿勢のせいか
すでにもぞもぞとしている。
今日は参院選の候補者たちが挨拶に訪れる日だった。
「がっがんばってくれたまえ。」
管の鋭い眼光を背中に感じながら、ぽっぽは何とか党首としての
務めを果たしていった。
「最後の一人だ。」
管がつまらなそうに言う。
ぽっぽは気を引き締めてふんぞり返る。
最後の一人が部屋に入ってきた。どこかで見たような男だった。
男はぽっぽの前に立った。
「このたびはどーも。わたくし、須藤“ジュン”いちろうです。」
・・!!
いきなりぽっぽは立ち上がると須藤に殴りかかった。
「ぽっぽ!!やめろ!なにをしてるんだ!」
管がぽっぽを止めようとする。
ぽっぽは倒れた須藤に馬乗りになりなおも殴りつけている。
・・・これがあのおとなしいぽっぽか・・
管は目の前の光景が信じられない。制止するのも忘れてしまった。
「多党の党首をネタにするなんて・・君はなんて恥知らずな
やつなんだ!」
ぽっぽは肩で息をしながら叫んだ。
「君なんかに!君なんかに!・・・」
それだけを言ってぽっぽは部屋からとびだした。
「???」
管と二人、部屋に取り残された須藤にはなにが起きたのか理解できなかった。
床に倒れたままの須藤に冷ややかな目をした管が近づいた。
「いったいなんなんですか?」
須藤は管が自分を助け起こしてくれるだろうと思っていた。
だが、近づいた管は上体を起こした須藤の腹に蹴りを入れた。
「がはっ・・」
腹を押さえ苦しむ須藤を無感情に眺めながら管は言った。
「馬鹿が・・ここは民主党党本部だ。くだらん洒落は寿命を
縮めるぞ」
「は・・はい・・もうしわけ・・」
管は深々とソファーにに腰掛けると、足を組んだ。
「ふん・・もういい。それよりも・・順調か?」
よろよろと起きあがった須藤は管の鋭い眼光を受けた。
「・・あの飯島と言う男のガードがなかなか堅く・・小泉に近づくことも
難しい次第で・・」
管の眼光がさらに鋭くなる。須藤は背筋が凍った。
「勘違いするなよ・・バッジはただでくれてやるんじゃない。
おまえは何のためにいるのかをよく考えろ・・・」
「それはもう重々承知しております。」
須藤は深々と頭を下げた。
「消えろ・・」
管はつまらなそうに吐き捨てた。
須藤は自分の方を見てもいない管に一礼すると部屋を後にしようとした。
「待て。」管の言葉に須藤があわてて振り返る。
「調査リストに『鳩山由起夫』を加えろ。」
手札は多いほうがいい・・・
[★高収入が可能!WEBデザインのプロになってみない?!
自宅で仕事がしたい人必見!
]
[ CGIレンタルサービス | 100MBの無料HPスペース | 検索エンジン登録代行サービス ]
[ 初心者でも安心なレンタルサーバー。50MBで250円から。CGI・SSI・PHPが使えます。 ]
FC2 | ![]() ![]() |
![]() |
|