純一郎の寝室。
その男は、ベッドの傍らに置かれた椅子に腰掛け、
すやすやと寝息をたてている獅子、純一郎を静かに見下ろしていた。
眼下に広がる銀髪の海。
しかし、昏々と深い眠りを貪るあどけない寝顔は、
獅子、というよりはむしろ天使だ・・・・男はそう思った。
(今日は一日中、応援演説で飛び回ったから、よほど疲れているのだろう・・・)
その男の顔に表情は浮かばない、が静かな目は何かを物語っている。
(視姦・・・・)
危険な言葉が脳裏に住み着く。
その男はゆっくりと首を横に振った。
いや、そんなことを考えている暇はない。
誰も来ないうちに用件を済ませなければいけない。

男は純一郎の耳元に自分の顔を近づけた。
「純ちゃん、純ちゃん」低い声で呼んでみる。
「うーーん、・・・・いったいどっちなんだよー、ぽ・・・ぽ」
寝言を言う純一郎のあまりの可愛らしさに、思わず笑みが浮かぶ。
男は囁く。
「純ちゃん・・・ヤスクニは・・・やめような・・・」
「やだ・・・絶対行く・・・行くよ・・・行くもん!」
「純ちゃん、いい子だから・・・ね。言うこときいて・・・ね。」
男はなにやら怪しげな呪文を唱えた。
そして、念じた。
「ヤスクニには行かない・・・・行かない・・・」
純一郎が再び口を開いた。
「ヤスクニには・・・・い・・いか・・・」

その時だった。
どやどやと部屋の外が急に騒がしくなった。
勢いよくドアが開かれた。
飛び込んできたのは、慎太郎と飯島だった。
慎太郎は男の姿を認めて叫んだ。
「きっ、きみはっ・・・ヤマタクじゃないかっ!!!」

 ヤスクニには行かない…行かない……
 行くなら13日…13日…
 -------y----------
  ∧拓∧ ∧ ∧
  (    ´);´Д`彡  。oO(ウーン…じゅ…13日…13日…)
  (   つ⌒⌒⌒⌒\
  | | | \____\
  (_(_)\|______|

「・・・うん?」
慎太郎の声に、純一郎は目を覚ます。
「どうしたんだ幹事長? それに都知事も、飯島まで・・・」
怪訝そうな顔で言ったあと、更に続けて
「参院選の相談か?」

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