父が防衛庁に寄贈した石を見るのは37年ぶりだった。
「懐かしいな・・・・」純一郎の瞳が遠くを見つめた。
自宅の庭先、父との思い出。
あの頃、防衛庁長官に就任した父がどれ程大きな存在に見えた事か。
しかし、今の自分はその父を超え、一国の総理大臣となってここにいる。
あの頃からは想像もできない状況。今までの紆余曲折が走馬灯のように蘇る。
高い志を持ちながらも、幾度も挫折を経験した。初の選挙での落選。2度にわたる
総裁選での落選。それらの挫折の中からも多くを学ぶ事が出来た。
失敗を失敗として終わらせるのではなく、いかにその後の大成功に結びつけるか・・・
そんな強さも習得した。それもこれも、全ての物語の始まりは父の死からであった。
父の石に腰掛け、長い指でそっとそれに触れる時、父の温もりまでが蘇るようだ。
「オヤジ、俺はとことん頑張ってみるよ・・・。」純一郎は心の中でそっと呟いた。

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