昼下がりのひと時、純一郎は真剣な面持ちで何かを読んでいた。
「あれ?総理なに読んでるんですかー?」
「んー・・・。」
飯島が声をかけても上の空。
飯島は横からひょいとのぞきこんだ。
「そ、総理!これは・・・!」
純一郎が読んでいたのは週刊誌の「女性セ○ン」。
しかもセクシーバディ爆裂!!な、叶姉妹のカラーページだ。
(ま、まあ総理も男だし・・・。)
飯島は動揺を押し殺した。しかし目は自然とセクシーバディの方に・・・。
「なあ、お前はこういうのどう思う?」
「は!?わ、私ですか?」
突然声をかけられ、飯島はあからさまにうろたえた。
「いや〜、私もどちらかっていうとキライな方じゃないんですが・・・」
「ふうん。キライじゃないってことはスキなのか?」
「へ?あ。ま、まぁそうです。はい。」
しどろもどろになって答える飯島を不思議そうに見つつ、純一郎はまた誌面に目を落とす。
その目はあくまでも真剣だ。
(でも総理がこんなに叶姉妹好きとは知らなかった。やっぱり独身生活が長いから・・・。)
飯島が悶々と純一郎と叶姉妹について思いをめぐらしていると、
「飯島、頼みがあるんだけど。」
「は、はい!なんでしょうか!?」
驚きのあまり、必要以上に良い返事をしてしまう。
「これ、買ってきてくれないかなあ。」
「は?」
思わず固まってしまった。
(か、叶姉妹を買ってこい!?)
30年連れ添ってきて、こんな無茶な注文は初めてだ。
「ムリです!総理!!絶対ダメです!」
「そうか?」
「当たり前です!!それにもし買ってこれたとしてどうするつもりなんですか!?」
「いや、官邸の風呂場にさ・・・。」
「風呂!?風呂ですって!?」
(総理は叶姉妹を金で買って、一緒に風呂に入るつもりなのか!?)
(子供じゃないんだから、風呂入っただけで「はい、お休みなさい」なわきゃないよな!?)
(しかし、姉と妹のどっちと…?)
(ま、まさか2人一緒にか!?)
飯島の中で様々な考えが交錯する。パニック状態だ。
「ゼッッッタイにダメです!醜聞です!!スキャンダルです!!!」
「だってお前、キライじゃないって・・・」
「スキ、キライの問題ぢゃありません!!」
純一郎は、飯島のあまりの剣幕にあっけにとられた。
「・・・そうか。お前がそんなに反対するならあきらめるよ。」
「当たり前です!!」
飯島はゼーゼーと肩で息をしている。
純一郎はなおも残念そうに雑誌に目を落とした。
(これ、俺に似てるし、面白いかな〜と思ったんだけどな。官邸の風呂場って殺風景だし。)

純一郎が欲しかったのは、叶姉妹が笑顔でPRしている、
ライオン頭の「クレオパトラの湯」(BY.タ○ラ)であった。

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